君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
咲樹に、〔ごめん、暇じゃない〕と断りを入れると、学校へ向かった。
――――――――――――
チャリで学校へ行くと、校門前にメールを送ってきた人物がいた。
「航くん……」
「おお、来たか」
声をかけると、メールを送ってきた人物、航くんが弄っていた携帯から顔を上げた。
「なんかあったん?」
「えーっと、ここじゃなんだから校舎入らね?」
航くんの意見に肯定すると、先を歩く航くんに着いて校舎に入る。
中庭の椅子に腰かけると、航くんはおもむろに話し始めた。