君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~












噂は、二年生にもすぐに伝わった。







「一年の川嶋由姫ってこが大和くんを殴ったんだって!」



「まじかよ」









そんな話が至るところで聞こえた。









そしていつもの航と紫音(大西くん)と天雅と俺で、中庭で喋ってる時だった。







「え……あれやばくね?」






天雅がそう呟き、指差した方を見ると、なんと大和くんが一年生の女の子の手を引いてどこかへ向かっていた。








「あれが噂の川嶋由姫ってこなの?」



「殴られたこつれてナニすんのかね」



「その言い方なんかヤラシイぞ」



「はははっ」









そんな中二の男子らしい会話をしながらも、やはりさっきの女の子が気になった。











さっきの女の子、どこかで見た気がする。












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