君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
いつものメンバーはもちろん、大勢で花火を見にきていた。
皆人混みは好まないため、適当にいい場所を見つけてそこで花火を見た。
花火も終わり、しばらく皆で騒いだ後、解散となった。
自転車で来たため、自転車を止めたところに戻ると、俺のチャリの横に携帯が落ちていた。
「落とし物か?」
隣にいた航が拾った携帯を覗き込んできた。
「♪~♪~♪」
すると、タイミングよく携帯が鳴った。
「落とし主かもしんねえから出てみれば?」
「えーやだよ」
「いいから出ろって」
航はそう言うと持っていた携帯を奪い、通話ボタンを押して俺につきだした。
「わーったよ」
渋々、俺は出ることになった。