君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
「なんだと?!」
「なに?女やからとか言って手あげれへんとか?そんなんただの口実でビビって殴れへんヘタレなんちゃう?」
「ってめぇ!」
由姫の挑発に乗った大和ってやつの挙がとんできた。
危ない―――!
しかし由姫はあの大和先輩のパンチを軽々と受け止めた。
「っ……!?なんだよっ…こいつ」
そしてその瞬間、鈍い音がした。
「いってぇ…」
嘘でしょ……
それは、一瞬の出来事だった。