君の隣に~ヤンキーの娘の恋物語~
だから、うちもこの店とは長い付き合い。
ガラガラッ――…
「こんにちはー」
「あら、由姫ちゃん。いらっしゃい」
中にはいると、いつものおばちゃんがいた。
「あら、そちらの方は?」
「この人、うちのケータイ拾ってくれはってん。んで、そのお礼におばちゃんがつくるやつおごろうと思って。」
「どうも。」
岩崎くんは軽く会釈をした。
おばちゃんはにっこり笑って
「そっかそっか。ゆっくりしていってね。」
と言った。