ずっと 一緒に [短編]
窓の外には夕陽が傾きはじめていた





午前中に面会にきた私は





一日中何もせず





ただタケルの横に座りぼんやりと時間を過ごしていた





面会時間がもう少しで終わる





少しずつ暗くなっていく病室に





淋しさを感じる





タケルは目を覚まさない





だけどこの暗く冷たい印象をうける部屋に





一人残すことが可哀想で・・・





後ろ髪ひかれる想いで病室を後にし





家路についた





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