ずっと 一緒に [短編]
その日もいつもと同じように病室へ入ると・・・





ベットの横に座る後ろ姿が見えた





白髪まじりの頭に





少し丸まった背中・・・





「こんにちは・・・。あの・・・。」





「ユイさん?」





「はい。」





私の返事にその女性はフワッと微笑み





深々と頭を下げた





「タケルの祖母の幸子です。いつもタケルがお世話になってます。」





おばあちゃん・・・





「あっ。こちらこそお世話になってます。ちょっと待っててください!」





やっと家族が来てくれたことに動揺してしまい





挨拶もままならぬまま





看護師を呼ぶため病室を出た





その後・・・





駆け付けた看護師と共に





おばあちゃんは病室を出て行った





どうやら





大事な話があるようだ





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