ずっと 一緒に [短編]
一人暮らしをはじめたタケルは





おばあちゃんの存在の大きさに気づき





おばあちゃんとは連絡を交していたようだった





私のことも少し話をしていたみたいで





いつ紹介してくれるのか待ち遠しかったんだよと





おばあちゃんは微笑んだ




「ユイさん。タケルと別れようとしてたんだろ?」




「えっ?」





そこまで知ってたなんて・・・





「もう、タケルのことは忘れなさい。あなたはまだ若い。これから、いろんな可能性があるんだよ。いつ目覚めるかもわからない。目覚めてもあなたの記憶があるのかもわからない。記憶がなければ、あなたを傷つけたことも忘れているかもしてない。そんなタケルのために、時間をムダにはして欲しくない。自分を責めることはないよ。あなたは何も悪くない。タケルのことは忘れて、イイ人を見つけなさい。」





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