蒼い太陽
ねーと、キュイキュイをなでる。


「まあ、キューちゃんでも良いけど…」


そうフィリシアが呟くと、キュイキュイが大きな目をこれでもかという程に見開いてさっと振り向き、じぃっと見つめた。


その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。


「…本人はキュイキュイの方が良いみたいだね。」


ふふっと笑ってダリアに言った。


「えー…やっぱ飼い主のつけた名前の方が良いのかあ…」


さもつまらなそうにダリアは口を尖らせた。


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