蒼い太陽
「…フィリシア、少し話さないか?」


とレガートが微笑んで言う。


思えば、太陽族長ときちんと話をしたことが無い。


「あ、はい。」


少しの緊張を感じつつも、フィリシアは返事をする。

「私の部屋に招待しよう。ついておいで。」


すっと立ち上がり、部屋を出る。


置いていかれそうになりながらも、何とかついていく。


リリはその後ろからフィリシアについて部屋を出た。

「緊張しなくても大丈夫よ。」


と、リリはそっと後ろからフィリシアの肩に手を置き、フィリシアの紫闇の瞳を見つめる。


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