蒼い太陽
「はあ…」


気の抜けた返事しか出来ないのは、レガートの言う必要な物たちを眺めるのに必死だったからだ。


一体どのように使うのだろう。


見たことの無いものばかりが揃っている。


水晶球から幾つものキラキラとした棘が生え、パシッという小さな音を立てて消えていたり、ぷよぷよとした球体が形を変えながら空中を漂っていたり……


どれも珍しいものばかりだった。


すぐそばに飛んできた球体を軽くつつくと、ポンッと小さな音を立てて消えてしまった。


壊してしまったのだろうかと不安になっていると、またぽわんと新しく球体が生まれた。


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