蒼い太陽
不思議なものを眺める中、ひときわフィリシアの目を引いたのはレガートが太陽族の長である証とでも言えるような、魔法具たちだった。


歴代の族長たちが使っていたものだろうか、七色に輝く宝石が柄に散りばめられた剣、大きく太陽が象られた杖、太陽族……とは思えないような、漆黒の大きな鎌まであった。


キョロキョロと見渡していると、奥へと姿を消していたレガートが戻ってきた。

「さ、座って。ハーブティは飲めるかい?」


相変わらずの笑顔で、レガートは座った。


フィリシアの前にマグカップを置く。


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