蒼い太陽
思い出すと、あの時に感じた虚無感が心に広がり、フィリシアはかすかに肩を震わせた。


「消された…そうか。お婆様はあの地下で一緒ではなかったのか?」


「あ…祖母は…消えてしまいました…。」


心に、とても冷たいものが流れてくるような感覚が走った。


途端、自分でも分からないあの感情がフィリシアを支配する。


「限界…が来たのだろう。君の気配を消すリングを創るほどだ。


強い魔力を持った人だったのだろう?」


フィリシアはうなづいた。

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