蒼い太陽
「強い魔力を持つ人は、その魔力のために長い寿命を持つ。


長いといってもいつかは死が訪れる。


おそらく君とずっと居たかったのだろう。


ぎりぎりまで姿を保っていたのではないか?


使命を果たした後も、ずっと君を守っていたかったのだろう…


君が寂しくないように。」

レガートの表情はとても穏やかだった。


「…寂しい?」


また、その言葉。


「そう、寂しい…今フィリシアが感じている感情が、寂しいだよ。


心が泣いている。


お婆様が消えてしまってから、必死に意識しないようにしてきたのではないか?

とても…辛かったね。」


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