蒼い太陽
聞いてよいものかと迷ったが、聞いてみることにした。


「あの…」


ん?とレガートは首をかしげる。


「アヤト…のことなんですけど、なんて言うか…すごく怖いんです。


初めて会ったときもそうだったのですが、私が月族と分かってからは更に。


月族が嫌いなのですか?」


「ああ…アヤトか。」


そう呟くと、レガートは少し目を伏せた。


わずかな沈黙の間、フィリシアは自分の心臓がバクバクと音を立てているのがわかった。


やがてレガートがゆっくりと話始める。


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