蒼い太陽
「…カースト一族はアヤトとその日仕事でリアスにいたアヤトの父君を除いて全て滅亡…アヤトは月族に対する信頼を失ったらしい。

私もアヤトの父君に聞いた話だがね。」


「…違う。」


「フィリシア?」


うつむいたフィリシアをレガートは心配そうに見つめる。


「…月族は他の一族と共に戦ってきたと、祖母から聞いています。戦っている太陽族を見捨てて自分たちだけ逃げるなんて、考えられません。


それは…」


そう、あの時は…


「フィリシア?」


レガートの心配そうな声を聞いて、フィリシアは自分が物思いにふけってしまっていたことに気付いた。


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