蒼い太陽
「あの時に感じた自分の無力さと向き合うことはアヤトにとって辛いものなのだろう。


何かにぶつけるしか、自分を保つ術がなかったのだろうな。


あれから、アヤトは成長するにつれ強さを増していった。


太陽族では、誰もあいつに敵う者はいないだろう。


…私もね。」


「あなたでもですか?」


族長でも敵わない程の力とは、どれほどのものなのだろう。


「私は…城を少し傷つけられただけで倒れてしまうくらいだよ?」


ふふっと、レガートは少し眉を下げて笑った。


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