蒼い太陽
フィリシアはふーっと深く息を吐いた。


「はぁ。なんなの?急に、びっくりした。」


フィリシアは二人を交互に見た。


「あはは。ごめん、ルールなのよ。どちらかが攻撃を始めたら、試合開始。


どちらかが傷を負った時点で試合終了なの。」


ミシャは傷を負った右腕を押さえている。


血はまだ止まっておらず、流れ続けているようだった。


「そういうことか………ミシャ、怪我させちゃったね、ごめん…」


フィリシアがミシャの右腕を見つめながら顔をしかめて謝る。


「良いのよ、ルールだしね。ダリアに治してもらう程でもないわ。」


< 147 / 352 >

この作品をシェア

pagetop