蒼い太陽
だから気にしないで、とミシャは笑った。


「フィリシア、体力にはまだ余裕はあるかい?俺とも一度勝負しないか?」


ユウが言った。


「…負けないよ。」


にっと、フィリシアは笑ってみせた。


と、その時、部屋全体の空気がギスギスとしたものに変わった。


「俺と勝負しろよ。」


凛とした声が響く。


「アヤト…」


ユウは戸惑いの表情を浮かべた。


多少動揺しながらも、ユウはアヤトに場を譲る。


フィリシアは何も言わずにアヤトと向き合うように立った。


そこから少し離れた所でユウとミシャが二人を見守る。


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