蒼い太陽
「ねぇユウ、アヤト本気かしら。」


心配そうにミシャが聞いた。


「さぁ…あいつ、敵には容赦ないからね。ミシャだって、あいつと月族とのこと知ってるだろ?」


「えぇ、でも…」


アヤトが天に手をかざすと、大きな剣が現れた。


途端、アヤトからはものすごい魔力が放出される。


それは、レガートにも匹敵する程の、むしろそれ以上のものだった。


フィリシアは背筋に冷たいものが通るような感覚に陥った。


「…いくぞ。」


そう言うと、アヤトは大きく剣を振った。


ミシャとは比べ物にならない程の電撃がバチバチと鋭い音を立てながらフィリシアを目掛けて迫ってくる。


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