蒼い太陽
フィリシアはいつものように風で防護壁をつくる。


しかし、電撃は防護壁を難なく破壊した。


「っつ……」


バチッという電撃が弾ける音とともに、フィリシアは攻撃をまともに全身に受け、後ろに吹き飛ばされた。

雷のせいで全身が痺れるように疼き、上手く身体を動かすことが出来ない。


休む間もなくアヤトが剣を振り上げ、フィリシアを斬りつけようとしていた。


フィリシアは風をアヤト目掛けて放った。


それをアヤトは剣で受け止め、いとも簡単に消し去る。


「…本気でやれよ。こんな風、俺には効かない。


殺されたいのか?


それとも、あの時のように逃げるのか?月族。」


とても冷酷に、アヤトは言い放った。


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