蒼い太陽
フィリシアは未だに疼く身体をやっとのことで起こし、立ち上がる。すっと目を閉じて精神を集中させる。

ふわっと、フィリシアを銀色のオーラが取り囲んだ。

フィリシアの周りに先程とは異なる質の風が舞う。


それは外で優しく流れる風とは異なる、魔力を十分に含んだ銀色の風だった。


ユウとミシャは小さく息を飲んだ。


圧倒されるようなフィリシアの魔力を感じていた。


「…すごい…」


ミシャが呟いた。


ふっと、フィリシアは目を開ける。


そして、すっと両腕を頭上高くかかげた。


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