蒼い太陽
第八章†つかの間の休息
「う〜…ん〜…む〜…」


「………フィリシア。そんなに唸ってどうにかなるものじゃないわよ。」


ダリアは隣でさっきからずっと唸っているフィリシアに苦笑いしながら言った。

「はぁ…難しいね。どうやってやるの?」


フィリシアはハァッと大きなため息をついて草むらにごろんっと横になった。


フィリシアがこの城に来てから数日が経っていた。


この日、フィリシアはダリアに回復魔法を教えて欲しいと頼みこんでいた。


急な申し出にダリアは驚いていたが、快く承諾してくれた。


とりあえず、枯れた花を再び咲かせてみよう、ということりなり…今に至る。


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