蒼い太陽
まさかダリアがこんなにも喜ぶとは思いもしなかったフィリシアは、なんだかとても照れくさくて、ダリアの腕に顔を埋めて赤くなった。


だんだん……ダリアに締め付けられているために苦しくなってくる。


どうすることも出来なくて苦し紛れに手をパタパタと動かしていると、二人の頭の上から声が降ってきた。

「…二人何やってんの?」


「あ、アヤト」


ふっと、フィリシアは顔を上げてアヤトに微笑んだ。

「……ダリア。フィリシア苦しそうだけど。」


「え!あ!!ごめんフィリシア!!」


ダリアはパッとフィリシアの身体を解放する。


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