蒼い太陽
「…大丈夫…」


ダリアに締め付けられていたために多少ふらつきを感じながら、フィリシアはヘラッと笑ってみせた。


「で、二人して何してたんだ?」


アヤトは枯れた花を不思議そうに見つめながら、どかっとフィリシアの隣に座った。


「フィリシアにね、回復魔法教えてたのよ。とりあえず枯れた花を咲かせてみようとしたんだけど…まぁ結果はそれよ。酷いわ。」


ダリアは笑顔でさくりと、言ってのけた。


「ダリア………酷い。」


「え、あ、ちょっと何でそんなに無表情なの!? やだ、もしかして怒っちゃった!?


わーんごめんねぇ怒んないでよフィリシアぁー!!」


泣きそうな顔をしてダリアは詰めよってくる。


< 166 / 352 >

この作品をシェア

pagetop