蒼い太陽
息を整えるのに必死なダリアの言葉を聞き取ることは困難に近い。


「アヤトがどうしたって?ほら、深呼吸。」


ダリアはユウの指示に従い深呼吸をした。


「アヤトが笑った!」


「…?いつも笑ってるだろ?」


呆れた表情でダリアを見る。


「違うの!!アヤトなんていつもニヤッとか、フッとか、憎たらしい笑いしかしないじゃない!!


違ったの!!フィリシアにね、にこぉって!!にこぉだよ!?信じられる?!


もう、驚き過ぎて走って逃げてきちゃったのよ!!」


興奮しながら一生懸命に話すダリアに苦笑しながらも、ユウはダリアを自分の服から剥がした。


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