蒼い太陽
「あーあ。見ろよ、お前が鷲掴みにするから服しわくちゃ…。


お前もあのアヤト見たのか。貴重なもの見たな。」


ま、入りなよ、とユウはダリアを自室へ招き入れた。

「ってユウ、あのアヤト見たことあるの?」


ダリアは部屋にあるソファに腰かけて尋ねる。


「んー?まぁ、最近だよ。フィリシアへの誤解が解けた後から。


…すごく優しい目をするようになった。特に、フィリシアには。」


ユウはそっと微笑んでダリアを見る。


ダリアは不覚にも顔が熱くなるのを感じた。


ユウの不意打ちの笑顔にはどうも弱いようだ。


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