蒼い太陽
真っ赤になる顔を隠そうと、ダリアはうつむいた。


「フィ、フィリシアもね、最初はアヤトにビクついてたのに、今じゃそれが嘘みたい。


真っ赤になっちゃってねー可愛いのよー。」


恋かしら…?と、ダリアは顔を上げてユウを見る。


「恋ねぇ………問題はミシャかな。」


ユウは軽く息を吐いて、ポツリと口にした。


「ミシャ……そっか、ミシャはアヤトが好きなんだ…」


「「…」」


二人の間に少しの沈黙が流れる。


「…複雑ね。」


ふうっと軽く息をついて天井を見上げた。


黒い天井が見える。


ユウの部屋は黒で統一されているため、どこを見ても黒一色だった。


「恋愛なんて、複雑で当たり前だよ。単純だったらつまらない。そうだろ?」


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