蒼い太陽
「「…」」


しばらくして、フィリシアとダリアの間に沈黙が流れる。


どちらも一言も発することのないまま、紅茶はどんどん冷めていった。


「ねぇ、フィリシア…?」


おずおずと、ダリアが話し始める。


「何か聞きたいことあって来たんでしょう?


良いよ、そんな緊張しなくてもさ。」


にこっと、フィリシアは笑って見せた。


ダリアといるからだろうか…身体の不調は治まっていた。


「うん…あのさ、フィリシア最近元気ないじゃない?

アヤトと…何かあったんでしょう?


その、私で良ければ話してほしいなって思ったの。」

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