蒼い太陽
「危なくないの?」


ダリアの表情が少し曇る。

「長時間でなければ大丈夫。…心配してくれてありがとう。」


ダリアを安心させるために、フィリシアは微笑んで言った。


「アヤトは?…良いの?」


ダリアは心配そうな顔をさらに深めて、フィリシアに尋ねた。


「…アヤトには言えない。頭を冷やせと言われたのに、城内を調べていると知られたら……」


━━━嫌われてしまうだろうか。


そんな不安が、フィリシアの頭をよぎる。


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