蒼い太陽
「…。」


会いたくなったり…嫌われたくないと思ったり…か。

他の人に対する気持ちとは異なるこの感情が…好き?

そう…これが、好きってことなんだ…。


認めた途端、アヤトとの一件が余計に切なく感じられ、再びフィリシアの瞳から涙が落ちる。


ダリアは椅子から立ち上がり、そんなフィリシアをそっと抱き締めた。


「大丈夫よ。きっとアヤトと仲直り出来るわ。


アヤトがあんな優しい顔を向けるのはフィリシアだけなんだもの。


ね、私が保証する。だから、泣かないで、フィリシア。」


ぽん、ぽんとフィリシアの背中を優しく叩くダリアの温もりを感じながら、フィリシアはそっと微笑んだ。


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