蒼い太陽
「…ダリアはすごいね。」


ぽそっと、フィリシアが呟く。


「え?」


きょとんと、ダリアは聞き返した。


「ふふ、すごいよ。」


クスクスと、フィリシアの笑い声が部屋に響く。


「なによー。」


ダリアは、顔を真っ赤にしながら拗ねてみせた。


そっと、フィリシアから離れる。


「ねぇ、ダリアは?好きな人、いるの?」


にこりと笑って、ダリアに尋ねる。


「気付いていないの、本人とフィリシアくらいよ。


二人して鈍いんだからっ!」


「……ユウ?」


「え!気付いてたの!?」


顔を真っ赤にしながら、ダリアは慌てている。


「いや…何となく…ダリア、わかりやすいんだね。」

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