蒼い太陽
「でもっ「ダリア。」」


「…っ」


ぐっと、ダリアは口を閉じた。


「ごめんね…皆、闇族の事で忙しいし、特にレガート様にはこれ以上迷惑かけられない。


本当に、大丈夫だから…」

フィリシアはうっすらと瞼を開き、笑ってみせた。


「本当に?」


ダリアは真剣な顔で真っ直ぐにフィリシアの瞳を見つめる。


「うん。」


にこっと、フィリシアは笑った。


「…わかったわ。約束する。誰にも言わない。


でも、私は毎日ここに来るわ。だから、辛くなったらいつでも言ってね…?」


「うん、ありがとう…ダリア。」


そっと微笑むと、フィリシアはすうっと意識を手放す様に眠りについた。


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