蒼い太陽
くすくすと笑うと、ミシャはくるっとフィリシアに背を向け、立ち去ろうとした。


ふいに、ピタっとミシャが足を止め、こちらを振り返る。


「言っておくけど、私が闇族だってこと言っても誰も信じてくれないわよ?


ずっとこの城で皆と過ごしてきた私と、最近突然現れたあなた…どっちを信じると思う?」


ミシャは動けずに自分を睨んでいるフィリシアに対し、勝ち誇ったような笑みをみせた。


そしてミシャはにこりと笑うと━━━━━…


ざあっと、自身から闇族の気配を放出した。


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