蒼い太陽
複数の足音は徐々に大きくなり、フィリシアの元へ辿り着いた。


はっとしてフィリシアは足音の方を振り向いた。


そこには息を切らした大勢の剣士達が剣を構えていた。


フィリシアの姿を見た剣士達が大きく目を見開き、息を飲む様子が伝わってくる。


「お前は!!」


ざわっと、集まった人々が騒ぎ出した。


━━━最近城に連れてこられた月族だ!!


━━━なんだこの禍々しい闇族の気配は!!


ゼオと通じていたのか!?

「━━━━っ!!」


わかった!!


ミシャが何故闇族の気配を放出したのか!


今のこの状況では、フィリシアが闇の力を使ったとしか思えないだろう。


辺り一面、闇族の気配でいっぱいなのだ。


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