蒼い太陽
「アヤト様が月族を嫌っていたのは、昔裏切られたことがあったからだそうだ!」


「やはり!月族は闇族と通じている恐ろしい一族だったのか!


なぜレガート様はこんな奴を…!」


剣士達の鋭い刺すような敵意がヒシヒシとフィリシアに伝わってきた。


「あ…」


フィリシアは思わず後ずさる。


剣士達は剣を構えながら、じわじわとフィリシアに詰めよってくる。


「皆、違う、これは…「黙れ!! この状況をどう説明すると言うのだ!!」」


一人の中年くらいの剣士がもの凄い剣幕でフィリシアに怒鳴る。


━━━どうにも説明できない。


未だに闇の力が濃厚に辺りを漂っている。


「取り押さえろ!!」


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