蒼い太陽
その言葉とほぼ同時に、剣士達が一斉にフィリシアへと向かってきた。


剣を大きく振りかざしている者や中には弓を構えた者もいた。

皆、フィリシアを捕らえようと武器をふるう。


フィリシアは、そんな剣士達の攻撃をヒラリヒラリとかわしていく…


が、それも長くは続かなかった。


シュッという小さい音を立て、一人の剣士の剣先がフィリシアの服をわずかに裂いた。


「っ!」


思わずフィリシアは動きを止めた。


――――くらくらする。


魔力の足りていないフィリシアの身体は、十分にフィリシアの意志に従ってはくれない。


思うように身体が動かない。


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