蒼い太陽
「…アヤト」


心臓が大きく跳ねた。


視線をわずかに横にずらす。


アヤトがフィリシアを見下ろすようにベッド端に立った。


アヤトが目の前にいる。


ずっと会いたかった人…。


ずっと、仲直りしたいと望んでいた人…。


フィリシアの心はアヤトに会えた喜びとどう接したら良いかという不安で満ちていた。


「…ここは?」


「俺の部屋。あのままだったら地下牢に入れられてただろうし、俺が引き取った。」



地下牢―――――闇族としてか。



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