蒼い太陽
アヤトはミシャが触れる寸前で後ろに下がり、ミシャから離れた。


「え?」


拒絶されたミシャは悲しそうに瞳を曇らせる。


「この水は水盆の水なんだ。触れると死ぬぞ。」


「あ…そっか。」


自分のためを思ってそう言ってくれたのだとわかり、ミシャはほっと胸をなで下ろす。


「アヤトは水に触れても大丈夫なの?」


ミシャが心配そうな声でアヤトに尋ねる。


「あぁ、大丈夫みたいだ。」


にっと、アヤトは笑ってそう言った。


「ねぇそれって…」


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