蒼い太陽
「そのヒトが仮に族長だとして、どうしてフィリシアの夢の中に?」


「わからない…」


「「「…」」」


三人に再び沈黙が流れた。


「あっそう言えば、絵画の間に族長さんの絵がなかった!?お父様とお母様の絵もあるのよ。歴代の各種族の族長さんの絵があるはずだわ!」


ダリアがぱあと顔を明るくしてそう言った。


「そうなの?見てみたい。」


フィリシアが立ち上がる。


「よし、じゃ、行ってみようか。」


ユウも賛成のようだ。ウキウキと部屋を出て行くダリアの後を追って、ユウも部屋から出て行った。


「族長…」


二人が出て行った部屋の中、フィリシアは一人つぶやいた。





――――――――……






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