蒼い太陽

ミシャの身体が突然、金色の光を放ち始めた。


金色の光は細かい粒子となり、ゆらゆらと上空へと舞い上がっていく。


「…ミシャ?」


嫌な予感が的中しそうだ、フィリシアがミシャに諭すように呼びかける。





「ミシャは創られた者だ。」





………創られた者?


フィリシアは一瞬、レガートが何を言っているのかわからなかった。


「創られた者……!?」


ユウが驚いた様子でレガートに尋ねた。


「…強大な魔力を持つ者だけが可能だ…己の魔力と意志とを凝縮してヒトと同じような存在を創造することができる。

太陽族の情報を効果的に得るため、ゼオが創り出した存在だ。」


レガートもその事実を認めたくないともがいているように説明した。


「…そんなっ」


ダリウが泣きながらミシャに近づいた。


「…消える。」


ミシャが言った。


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