蒼い太陽
「俺は太陽族長のレガート付きの魔法剣士、


アヤト・ラディア・カースト。


こっちは同じく太陽族長付きの魔術師、


ユウ・ラディア・コード。

…お前の名は?」


「…フィリシア。」


太陽族か…闇族に見つかってしまうよりはマシだったかな。


「魔物を従えているのか…闇族か?」


魔物を従えているとは一体何のことなのだろう。


キュイキュイがなついているからそう見えるのだろうか。



「答えろ!」


アヤトはイライラしたように言った。


「アヤト、やめろって。」


ユウはそう言うと、フィリシアの方に向き直った。


「フィリシアと言ったな。お前が何者であるにしろ、俺達と一緒に来てもらう。」


アヤトは片手を掲げた。


目映い光が放たれた後、アヤトを見ると大きな剣を持っていた。


ユウは武器こそ持ってはいないが、戦闘の準備が整ったことがフィリシアにはわかった。




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