蒼い太陽
夜が明けても少女はまだ眠っていた。


アヤトは不思議そうにじっと水晶球を見つめている。

見上げる形になるので、だんだんと首が疲れてきた。

「蒼い髪がそんなに珍しいか?」


後ろから急に声をかけられてびっくりしてしまった。

アヤトの明らかに驚いた様子を見たレガートは面白そうに笑っていた。


「まあ…私も初めて見るがな。長生きはするものだ。まるで……蒼銀に輝く月のようだな。」


ふふっと笑ってそう言った。


「傷はもう良いのか?」


「あぁ…ダリアに治してもらった。星族って凄いな。」



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