蒼い太陽
突然聞こえた声に、二人は驚いた。


「ミシャ様!!あの、ミシャ様もです!」


リトはしどろもどろになりながら答えた。


「冗談よ。」


ミシャはにこっと笑って言った。


リトは恥ずかしそうにうつむいた。


顔が真っ赤だ。


ミシャは肩くらいまでの金髪に緑色の瞳、それが小顔のミシャによく似合っている。


この太陽族一の美人、とされるミシャを目の前にしてリトは相変わらずの真っ赤な顔をしながら消えそうな声で失礼しました…つぶやき奥の方に下がっていってしまった。


「ミシャ…どっから現れたんだよ…」


アヤトはため息をつく。


ミシャの神出鬼没は初めてのことではないが、毎度毎度驚かされるのだ。


「アヤトの声がしたからっ」

ミシャは嬉しそうにそう言うと、ぎゅっとアヤトの腕にしがみついた。


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