蒼い太陽
その時、それまで静かだった空気が少しざわついた。

大広間の奥の扉から白髪の男が姿を現したのだ。


その男が台座に座ったのが見えた。


「ほら、ミシャ行くぞ。レガート様が来た。俺たちも報告を聞かなきゃ……」


二人が台座に向かって歩いていくのを遠くから見ていたリトは、お似合いカップルだよなぁ美男美女…なんて思いながらその光景を見ていた。


アヤトとミシャは台座につくとレガートの両脇に立った。


「ユウはどうしたのだ?」


レガートが二人の顔を交互に見たあと、そう尋ねた。

「ユウは寝ていましたよ。起こしても起きてくれなくって。」


ミシャが肩をすくめながら答える。


「またか……まぁ良いが。さて、報告を聞くことにしよう。皆、ご苦労であった。」


討伐から戻ってきた者達は皆深々と頭を下げた。

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