蒼い太陽
「俺は大丈夫だよ。あんたの方が大丈夫か?」


初めは冷たく見えたユウの漆黒の瞳が今は優しい光を放っていた。


フィリシアはほっと胸をなでおろした。


「うん、大丈夫。あの人は大丈夫なの?ゼオの魔法が当たってしまった?」


「あぁ、レガート様のこと?きっと大丈夫だよ。レガート様なら。


少し休めばすぐによくなる。


この城は、レガート様が全て魔力で創造して維持している。


…城が傷つけばレガート様も傷ついてしまうんだ。


それに今のゼオの魔力は強大だからね。負担も大きいんだろう。」
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