蒼い太陽
「皆ここにいたのか。随分探したんだぞ。」


静かにつぶやく声と共に中庭にギスギスとした気配が立ち込めた。


「アヤト。お前も傷を治してもらいに来たのか?」


ユウがたずねる。


「あぁ。結構痛いからな。ダリア、治してくれ。」


はい、と肩を出して座った。


その肩にはざっくりと大きな傷があり、とても痛々しい。


ダリアも痛そうに顔を歪めた。


< 80 / 352 >

この作品をシェア

pagetop