蒼い太陽
「おい、ダリア。何か傷がピリピリするんだが。」


アヤトがそう訴えた。


「え?あ!!ごめん!話に夢中で魔法間違えてた!これじゃ治らないわよね。


ただ冷やす魔法だった…」

ごめんごめん、と再び傷に手をかざし今度こそ回復魔法をかけていた。


アヤトは傍らにいるフィリシアを再び見た。


みたところ、ただの月族だが…。


やはり、月族を見るとあのときのことが脳裏に蘇ってくる。


ふつふつとしたものが身体の中に蠢く。





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