コンビニ
いつもより重く感じるレジ袋。彼女との出逢いは、俺が一方的に緊張しただけだった。彼女の顔すら正視出来なかった。
コンビニを出ると、相変わらず小雨。夜ともなると冷たい。ネオンがさっきよりも一層眩しい。街は夜。深い夜だった。
アパートに着くと、俺はそのままベッドに倒れこんだ。枕に顔をうずめた。俺の顔は紅潮していた。
まだ心臓の音が聞こえる。ひょっとしたら前よりも大きくなっているかもしれない。鼓動のテンポはまだ加速を続ける。
しばらくして、身体だけはいつもと変わらないのだろう、腹が鳴った。俺はベッドを離れ、さっき買ったおにぎりに手を付けた。
缶ビールを勢いよく開け、一気に半分以上は飲んだ。コン…。ビールを置いた音が、妙に寂しく聞こえた。9月の暮れ。やたら虫の声が聞こえる。さっきまで鳴り響いていた心臓は、急ブレーキをかけたように、いつの間にか静かになっていた。
コンビニを出ると、相変わらず小雨。夜ともなると冷たい。ネオンがさっきよりも一層眩しい。街は夜。深い夜だった。
アパートに着くと、俺はそのままベッドに倒れこんだ。枕に顔をうずめた。俺の顔は紅潮していた。
まだ心臓の音が聞こえる。ひょっとしたら前よりも大きくなっているかもしれない。鼓動のテンポはまだ加速を続ける。
しばらくして、身体だけはいつもと変わらないのだろう、腹が鳴った。俺はベッドを離れ、さっき買ったおにぎりに手を付けた。
缶ビールを勢いよく開け、一気に半分以上は飲んだ。コン…。ビールを置いた音が、妙に寂しく聞こえた。9月の暮れ。やたら虫の声が聞こえる。さっきまで鳴り響いていた心臓は、急ブレーキをかけたように、いつの間にか静かになっていた。