コンビニ
西川が、ビール片手に立ち上がる。
「え〜、乾杯の音頭はいつもは部長ですが、今日はやはり主役の柿崎にやってもらいます」
拍手が起こった。少し困った様子だったが、柿崎は立ち上がった。隣では新婦の中山が照れくさそうに、笑顔で柿崎を見つめていた。
「え〜、…あの、今日は本当に皆さん、ありがとうございます。こんなに祝福してくれて…。今日はおもいっきり皆さんのご好意に甘えて、楽しみたいと思います。皆さんも、宴会を楽しんでください。それじゃ、準備はいいですか?…かんぱ〜い!」
カチャーン。グラスのぶつかり合う音が鳴り響いた。待ってました、と言わんばかりに、皆ビールを飲み、幹事の西川は料理の注文を始めた。
「皆がまだ冷静な内に、寿退社してしまう新婦の太田さんから一言もらいましょう」
「えっ?ちょっ、西川さん」
「いよーっ!」
珍しく気分が良い部長の合いの手を合図に、皆拍手した。もはや、喋らなければいけない雰囲気となった。
柿崎が隣で「ほらっ」と太田に立ち上がるよう催促していた。ついに太田は立ち上がった。
「あの、皆さん本当にありがとうございます。私は今月で辞めてしまいますが、あの、本当に2課の皆さんと仕事出来て良かったです。楽しかったです。ありがとうございました」
再び拍手が沸き起こった。いつの間に来ていたのだろうか、鳥吉の店長も俺の後ろから拍手を送っていた。
「え〜、乾杯の音頭はいつもは部長ですが、今日はやはり主役の柿崎にやってもらいます」
拍手が起こった。少し困った様子だったが、柿崎は立ち上がった。隣では新婦の中山が照れくさそうに、笑顔で柿崎を見つめていた。
「え〜、…あの、今日は本当に皆さん、ありがとうございます。こんなに祝福してくれて…。今日はおもいっきり皆さんのご好意に甘えて、楽しみたいと思います。皆さんも、宴会を楽しんでください。それじゃ、準備はいいですか?…かんぱ〜い!」
カチャーン。グラスのぶつかり合う音が鳴り響いた。待ってました、と言わんばかりに、皆ビールを飲み、幹事の西川は料理の注文を始めた。
「皆がまだ冷静な内に、寿退社してしまう新婦の太田さんから一言もらいましょう」
「えっ?ちょっ、西川さん」
「いよーっ!」
珍しく気分が良い部長の合いの手を合図に、皆拍手した。もはや、喋らなければいけない雰囲気となった。
柿崎が隣で「ほらっ」と太田に立ち上がるよう催促していた。ついに太田は立ち上がった。
「あの、皆さん本当にありがとうございます。私は今月で辞めてしまいますが、あの、本当に2課の皆さんと仕事出来て良かったです。楽しかったです。ありがとうございました」
再び拍手が沸き起こった。いつの間に来ていたのだろうか、鳥吉の店長も俺の後ろから拍手を送っていた。